みなさん、こんにちは。もうすっかり春ですね♪
さて、みなさんは先日平成26年4月4日に愛知県で犬のエキノコックス症が発見されたことはご存知でしょうか?エキノコックスは北海道の病気と思っていただけに、愛知県での報告には驚きました。
今回は正しい知識と予防法、ヨーロッパでは浸透している定期駆虫についてお知らせしますね。
エキノコックスとは、もともと北海道のキタキツネにいる寄生虫の名前です。北海道では、主にキタキツネと野ネズミの間で広がっています。
エキノコックスはキツネ以外にも犬にも感染します。
人と動物に共通する感染症ですが、適切に予防すれば人への感染の危険性はありません。
しかし、エキノコックス症は日本では毎年北海道で10人から20人程度の患者報告があるという現に起こっている病気です。
人への感染経路はキツネや犬の糞便に汚染された食物、水を、人が偶発的に口にしてしまうことで感染します。一般的に症状が現れるのは、感染してから10年前後(小児では進行が早く5年くらい)です。
エキノコックスは人の体の中では主に肝臓は肺に寄生し、肝不全などの障害を引き起こすことがありますが、人から人への感染はありません。
なお、適切に予防すれば人への感染を心配する必要はありません。
予防方法としては、虫卵が口に入らないよう、一般的な衛生対策を行うことです。
特に、以下のことについて注意しましょう。
1.野山に出かけ、帰った時はよく手を洗うこと。
2.衣服や靴についた泥はよく落とすこと。
3.沢や川の生水は飲まないこと。
4.山菜や野菜、果物などはよく洗ってから食べること。
5.犬の放し飼いはしないこと。
そして、自分の愛犬には定期的に駆虫薬を飲ませて感染源とならないようにすることで、人と動物が安心して一緒に生活することができます。
お腹の寄生虫の予防方法として、定期的に駆虫薬を飲む【定期駆虫】という方法があります。これは虫下しを定期的に犬に飲ませる習慣のことで、今回話題にしたエキノコックスだけではなく、お散歩などで犬が接触して感染する可能性のある回虫・鉤虫などを駆除し、愛犬だけでなく私たち人への感染を守るといったものです。
当院がお勧めしている定期駆虫の方法は、
①総合駆虫薬を4が月に1回飲ませる方法
②お腹の虫下しの効果のあるフィラリアの予防薬をフィラリア予防期間に毎月1回飲ませる方法
①②の方法があります。
②の場合、回虫・鉤虫などお散歩などで感染する可能性のあるメジャーな虫を落とす効果のあるフィラリア薬をお勧めしていました。基本的には、このお薬でフィラリアと回虫・鉤虫の駆除をして、ノミダニの予防を行えば瓜実条虫の感染も防ぐことができますので、日常ケアとしては十分だと思います。
しかし今回のような愛知県でのエキノコックスの発見という報告を受けると、やれることはやりたいという飼い主様もいらっしゃるでしょうし、また犬の生活パターンによってはネズミなどと接触する犬もいるかもしれません。
そこで、今回、新しく販売された「インターセプターS」を導入しましたので、ご紹介します。
チキンフレーバーのおやつタイプですので、きっとワンちゃんたちも喜んでくれると思います。
このインターセプターSの金額など詳しい内容に関しましては、お電話などでお気軽にご相談ください。
また、おまとめ処方ですでにフィラリア薬をご購入された方がインターセプターに交換をご希望の場合は、処方時と同じ条件で、差額分のお支払で交換させていただきます。